べにやまぶろぐ

技術寄りの話を書くつもり

デブサミ2014 「やる気を引き出す組織風土のつくり方」 のメモ #devsumi

株式会社サイバーエージェント藤田社長の講演。ご近所様と言えど(競合)他社様の制度とか社風とかって余り知る機会無かったので面白かったです。

組織面

  • 女性が減るとモラルが低くなる(平気で下ネタを言う、職場が汚れる etc)こともあり、女性エンジニアの採用に力を入れている
  • 230名の新卒の中で130名がエンジニア
    • 新卒はとりやすいだけでなく教える側に立つことで部署が活性化する
  • 全員である必要はないがポジティブな社員がマジョリティであることが大事
  • 抜擢は実績以上に人格重視
    • 納得感は大事ではあるが、程度の差はあれど組織はピラミッドなので人格者ではない人を上げるとその下は腐ってしまう

人事面

  • 「CA8」: 二年ごとに1~3名の取締役を入れ替える制度
    • 若い役員が多いので強制的に席を空ける、役員が一生懸命働くようになった
    • 最初は期待した程、次期役員層は活性化しなかった(定着まで少し時間がかかった)
  • 「CAJJ」 制度
    • 事業の売り上げなどに応じてリーグが変わる
    • J1 に昇格する、などの目標設定に使う
    • 撤退のラインを決める。あらかじめ言われているのと突然言われるのでは納得感が違う
  • 「あした会議」
    • 取締役と選抜された社員がビジネスプランや課題解決を提案する合宿、エンジニアも参加する
    • 一回で20案程度の新規事業案が出る
    • エンジニアを意思決定をするプロセスに最初から巻き込むとその後の作業にも納得感が強くなる
    • イケてる社員を役員がドラフト的に選抜しチームを組んで競う
  • 「社内キャリアエージェント」
    • 社内異動公募制度キャリチャレや月1成果報告シート GEPPO などの仕組みで適材適所に全力を尽くす(芸術的な適材適所を目指す)
    • 「GEPPO」 : 月1で現状について、またやりたいこと、SOS などを書き込む
  • 合宿
    • お台場に合宿施設がある
    • 経営陣が行う経営合宿の他、開発チームやプロジェクトなど様々な単位で頻繁に開催
    • 渋谷では日々の業務が忙しくて何をするにもそれどころではない、となるがお台場に行って一日話しただけであっさり変わることがある
    • 合宿に行くまでは実は役員会はぎすぎすしていた
  • 福利厚生
    • 採用時、支払う年収に対して100%~200%のコストがかかっていたが、もったいないのでむしろ辞めたくないと思わせる方にコストをかけるアプローチをとるようにした
    • 「2駅ルール」:家賃補助、通勤ストレスの軽減
    • 「毎年休んで5」 : 5連休
    • 「部活動支援」
    • ちゃんと使ってもらえるようにネーミング重視でやっている

社風

  • 社員総会
    • 年二回全社員が集合し、その半期に活躍した社員を表彰する
    • 1,000万円強コストをかけている
  • 社内ポスター・トピックスメールで雰囲気作り
  • オープンな SNS 活用
    • 性善説でやっていてもそんなにおかしなことになっていない、SNS の使い方を注意したことはない
    • 社長直々、講演でスベッたらすぐブログに書いている
  • 飲み二ケーション
    • なんだかんだで飲みにいくと職場の問題解決される
    • 会社はわだかまるもの、なんだそんなに悪いやつじゃないと思うだけでも良い
    • 目標達成した人には 飲み代 + 翌日半休 を強制支給して思う存分飲んでもらう
  • 社内結婚が多い
    • 社内で手を出しまくる社員を怒ったことがある
    • まじめな付き合いは歓迎
    • つまみぐいをしている会社は社員が辞めていってしまうが、社内結婚するということは安心して働けるということ
    • 優秀なエンジニアで美人な方と結婚している人もいる
  • 若手の抜擢にひるまない
    • 自分自身24歳で会社をつくっておいて若手の抜擢には躊躇してしまう
    • 新卒入社の子会社取締役42名
    • 最初は抜擢されない社員が怒ったりしたが、続けることでチャンスがあることをわかってもらえた
  • 効果がありそうでないもの
    • 離職率の低さ」 : 極端に低いところは危ない、働かない社員が居残ることに対してモチベーションが下がる。優秀な社員のモチベーションをあげるのが大事
    • ストックオプション」 : ストックオプションをあげるからがんばれ、というのは最初のメンバーだからといって優秀な社員だけいるわけではないので不公平感がある。またお金で釣ると優秀な人でさえ金目当てで辞めてしまう。オプションを行使する = 辞めようというタイミングをわざわざ作ってしまう
    • 「美人が多い」 : CA は美人が多いとよく言われるが、そもそも社員のモチベーションを上げるために雇っているなんて言ってない。また長期的なモチベーションの維持には決してつながらない
    • 「にんじんボーナス」 : 達成報酬型のボーナスを過度に続けると好きなサービスをやりたい、技術力を生かしたいという人たちの意欲をそぐ。報酬のほうに気が行ってしまうので一回は良いが2回3回と続くと慢性化する。あげるときにはなるべくさっと渡して詳細は説明せず、すぐ次に切り替えるようにする。
    • 「仕事とプライベートの切り分け」 : よくライフワークバランスと言われるが、そもそも on/off を意識する、会社では仕事をしていると思うような環境は厳しい。家も会社も居心地よくやれる、気がついたら境界線が曖昧になっていたというようなライフワークバランスをはっきり意識しないような環境作りが大事。

モチベーションを維持するために大事なこと

  • 会社の成長に寄与している、またそれに対して正当な対価を得ているという感覚
  • ネガティブな空気が伝染するまえに普段の努力で注視する、組織の雰囲気は山の天気のようにすぐ変わる
  • 空気感や雰囲気が大事、数字に落とせるものではないがポジティブな人が活躍できるような雰囲気を出していく
  • 金で引き抜くと金で去っていくので悪いときに持ちこたえられなくなる
  • やる気を引き出す、モチベーション高く働けたら社員にとってそれほど幸せなことはない

所感

この講演についてご自身で何かブログで書かれているかなと思って最近の記事を読んでいたら

ギャンブルは負ける|渋谷ではたらく社長のアメブロ

という記事を発見、

私は運とかツキとか流れなどは、目に見えないものだけど存在するという立場で書いている

あたりからふむふむと読み始め、

冷静に客観的に自己を見つめ、恐怖心に打ち克ち、惰性を断ち切り、忍耐を重ねるように取り組むギャンブルは、まるで精神修行のようです。

でうんまさにと思い、

学生時代、雀鬼会の雀荘に通っていた 頃、桜井章一さんから、「自己を律せ」という言葉を何度も聞きました。


_人人人人人人人_
> 突然の雀鬼 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

驚きました。というかまさか藤田社長が雀鬼流やってたなんて全く知らなかった!不覚すぎる!

己の弱い心に打ち克てないようでは、結局は勝負に勝てないのです。

まさに雀鬼流漢道麻雀。講演内容全然関係ないですがある意味今回のセミナーで一番の発見だった気がします。