べにやまぶろぐ

技術寄りの話を書くつもり

「エンジニアのためのデータ可視化[実践]入門 ~D3.jsによるWebの可視化」は D3.js を使わなくてもあらゆる KPI を扱う Web 屋さんにオススメな一冊

技術評論社のサイトには電子版の販売もあります。著者は森藤大地さんとあんちべ (id:AntiBayesian) さんです。

最初にタイトルだけ目にしたときは ビューティフルビジュアライゼーション (THEORY/IN/PRACTICE) みたいな可視化の事例紹介のようなものかと思ってスルーしたんですが、最近 D3.js でいろいろ作ってみたいと思ってポチってみたところグラフ描画の基本的なところから Web 屋なら誰しも一度は考えたことあるだろう KPI の話に至るまでコンパクトにまとまっていて良書だと思いました。

グラフの描き方なんて理系の方は実験とかで習っているかもしれませんが、それでもこれだけ体系的にまとまっていればどのグラフ使おうかなんてときにちょっとしたハンドブックとして使えますし、お節介にも (?) KPI とは何ぞやとかどう設定してどう可視化すべきなんてことも書いてあるあたりは Web 開発の現場で明日すぐ活かせそうな内容になっています。サーバー情報の可視化とか、離脱ポイントの可視化とか、ページ遷移の可視化とか、事例紹介も Web に携わる人なら一通り見ておきたい内容ではないでしょうか。

D3.js 入門書としての役割も果たしつつ、とはいえそれだけに留まること無く一般論としてもスッキリまとまってますので KPI であーだこーだ言う部門には一冊あってしかるべき本かなと思います。うちの部署ではFBでシェアした翌日には計3冊のお買い上げとなりました。アフィ貼っとけば良かったと後悔しています(なので貼りました)。

参考) エンジニアのためのデータ可視化実践入門という本を書いた - あんちべ!